ビジネスでの手紙による挨拶とは?季節の例文と書き出しや注意点をご紹介

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今回は、ビジネスでの手紙による挨拶とは?季節の例文と書き出しや注意点をご紹介という内容でお届けします。

現在は、メールやメッセージアプリでの連絡が日常的となり、ビジネスで手紙を書くという事がほとんど無くなりました。

気軽に素早く連絡が取れ、必要な画像等もすぐに送れるようになった世の中では無理も無いかもわかりません。

その上、仕事上で初めて挨拶をする方への手紙の季節ごとの例文、注意点などは会社でもなかなか教えてもらう場面がありませんよね。

ただ、電話・メールで初めての挨拶をするのはちょっと軽いかなと思う人や、メール・メッセージアプリが主流ならあえてアナログで攻めてインパクトを残したいという人は少なからずいらっしゃると思います。

そんな方々にこの記事を読んで頂き、少しでも手紙を書く時の参考にして頂けたらと思います。

 

ビジネスでの手紙による挨拶とは?

ここでは、ビジネスでの手紙による挨拶とは?という内容で書いていきたいと思います。

手紙による挨拶はメールとは違い、少し堅苦しく感じるところがあるかと思います。

ですが、その分、丁寧でしっかりとした内容のものに仕上がり、初めての方への印象は決して悪いものにはなりません。

私も日々の業務で初めての得意先・仕入先の担当の方へは手紙で挨拶をすることを心がけています。

もちろん、得意先の社風等(丁寧さよりスピード感重視の会社等もある)で手紙を書くことで逆効果になる可能性もありますので見極めは必要です。

ですが、大抵の得意先の方からは、「最初の手紙で人柄がわかりました。」と言ってもらえたり、「手紙を書いてきた担当者、他にいなかったよ。」と言われる様に、最初に印象付けられて、後々仕事がしやすくなったケースが多かった様に思います。

初めて書く時は、これから仕事上でお付き合いをしていく方への第一印象を決めるものですので難しく考えてしまいそうですね。

ですが、後ほどご紹介するビジネス文書での決まりや形に基づいて、それをしっかり守っていれば手紙に込める気持ちは相手に必ず伝わると思います。

面倒な作業かもわかりませんが、一つの方法として是非実践してみてください!

 

季節の例文と書き出しや注意点をご紹介

ここでは、季節の例文と書き出しや注意点をご紹介という内容で書いていきます。

折角の手紙もだらしないものになってしまうと台無しですよね。

きちんとした形で気持ちを伝えるため、季節ごとの例文や、ビジネス文書としての書き出し、注意点もご紹介していきたいと思います。

 

季節の例文と書き出し

手紙による挨拶を行う際、日本特有の四季に応じた季節ごとの挨拶があります。

現在、手紙は時候(四季の気候、暑さ寒さ)の挨拶からはじめるという習慣が根付いています。

これは、平安時代の貴族が和歌を送る際、その季節やその歌に合った木や花の枝を折り(折枝という)、その歌に添えて送るという作法に由来しています。

何とも日本らしい風情のある習わしですね。

日本人の季節感を大切にする民族性の現れだと思います。

ここでは春夏秋冬、季節ごとの例文と書き出しをご紹介していきたいと思います。

※【例】春たけなわの頃となりますますご隆盛のことと存じます

これは4月の挨拶文ですが黄色部分が時候青部分が書き出しとなります。

 

春の挨拶文

  • 【3月】梅の香りが爽やかに漂う春暖の候、貴社の皆様にはお元気でご活躍のことと存じます
  • 【4月】花冷えの日が続いておりますが、貴社の皆様におかれましてはお元気でお過ごしのことと存じます。
  • 【5月】薫風さわやかな季節を迎え、貴社におかれましてはますますご清栄のことと存じます。

以上が、3月から5月の挨拶文の例となります。

春を表す3月から5月の時候は以下で表されます。

  • 【3月】早春の候/春和の候/陽春の候/霞立つ春/ひと雨ごとに寒さもゆるみ/日差しが春のおとずれを告げる頃となりました。
  • 【4月】仲春の候/春暖の候/桜花匂う頃/桜花爛漫の候すっかり春めいてまいりました、/ようやく草木もえいづる季節になりました。
  • 【5月】晩春の候/新緑の候/薫風の候/薄暑の候/風薫るさわやかな季節となりました/卯の花に夏を思う頃となりました。

冬の寒さが終わり、春のやわらかい日差しが差し込む情景が目に浮かびますね。

 

夏の挨拶文

  • 【6月】しっとりとした空気に緑の香りが漂う初夏の候、貴社におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
  • 【7月】小暑を過ぎ、夏本番を迎えました。貴社の皆様におかれましては、暑さに負けずご活躍のことと拝察いたします。
  • 【8月】納涼花火大会が開催される時期となりました。弊社からも夜になると花火の音が聞こえ、活気をもらいながら仕事に励んでおります。

以上が、6月から8月の挨拶文の例となります。

夏を表す6月から8月の時候は以下で表されます。

  • 【6月】向暑の候/入梅の候/長雨の候/初夏の候/雨に紫陽花の花が鮮やかに映える季節となりました/梅雨明けの待たれるこの頃
  • 【7月】盛夏の候/仲夏の候/真夏の候/早星の候/梅雨明けの待たれる今日この頃/空の青さが夏らしく輝きを増してきました
  • 【8月】残暑厳しき折/晩夏の候/暮夏の候/新涼の候/立秋とはいえ、まだまだ暑い日が続きます/虫の音に秋のおとずれを感じる今日この頃です。

梅雨の不快感を和らげる、真夏の暑さを少し忘れさせるような表現が多く見られます。

 

秋の挨拶文

  • 【9月】いくぶん残暑も和らぎ、しのぎ良い日が多くなりました。
    夏のお疲れは出ていらっしゃいませんか。
  • 【10月】初秋の候、貴社におかれましては爽やかな実りの季節を迎えられていることと存じます。
  • 【11月】肌寒さが身にしみる冬隣。公私ともに年末に向けて慌ただしい時期に入りましたが、お元気でご活躍のことと拝察申し上げます。

以上が、9月から11月の挨拶文の例となります。

秋を表す9月から11月の時候は以下で表されます。

  • 【9月】初秋の候/爽涼の候/月愛でる頃/白露の候/秋風が立ちはじめ、しのぎやすい頃となりました/コスモスの花が秋風に揺れる季節となりました
  • 【10月】仲秋の候/清秋の候/秋冷の候/紅葉の頃/すがすがしい秋晴れの今日この頃/木々の葉も鮮やかに色づいてきました
  • 【11月】晩秋の候/向寒の候/落葉舞う頃/初霜の候/秋も深まり朝夕はめっきり冷え込む様になりました/冬が駆け足で近づいてまいりました

夏の厳しい暑さが過ぎ去り、木々の色の変化がよく表現されていますね。

 

冬の挨拶文

  • 【12月】師走を迎え、ますますご多忙の時期に恐れ入ります。本年中にご挨拶を させていただきたく一筆申し上げます。
  • 【1月】初晴れではじまった本年。貴社には、ますます幸多き年になられる吉兆とお喜び申し上げます。
  • 【2月】三寒四温の候、体調管理が難しいものですが、○○様にはご健勝のことと拝察いたします。

以上が、12月から1月の挨拶文の例となります。

冬を表す12月から1月の時候は以下で表されます。

  • 【12月】師走の候/寒冷の候/初氷の候/年の瀬を迎え/寒さも日毎に増します今日この頃、/年もおしせまり、何かと忙しい頃となりました
  • 【1月】頌春の候/新春の候/寒に入り/厳寒の候/初春にふさわしく、のどかな天気が続いています/風花の舞う今日この頃でございます
  • 【2月】晩冬の候/向春の候/余寒の候/梅香匂う頃/梅のつぼみもふくらみかけてまいりました。/春一番が吹き、寒さもようやく和らいできました

真冬の寒さの中での春への待ち遠しさを感じますね。

 

以上が、季節の例文と書き出しになります。

季節によって色々な挨拶文や書き出しがありますね。

四季折々の風情、風景を感じ心を落ち着かせることもたまには必要ですね。

最初は戸惑うことも多いかと思いますが、引き締まった手紙が書き上がるはずです。

私も最初は少し混乱してしまいましたが、いつもと違う気持ちでしっかりとした文章を書くことが出来たように思います。

 

注意点は?

ビジネスでの手紙を書くときには次のような注意点に気をつけなければいけません。

ビジネス文書の正しい書き方は以下のようになります。

  1. 「頭語」
  2. 「時候・季節の挨拶」
  3. 「相手の繁栄・健康を喜ぶ言葉」
  4. 「本文」
  5. 「結びの言葉」

という順序で書くことに注意が必要です。

 

頭語

頭語は文章を締めくくる結語と一組で使用します。

  • 【一般的】拝啓/敬具
  • 【儀礼的】謹啓/謹白
  • 【返信】拝復/敬具
  • 【省略】前略/草々

この4つがよく使われる頭語・結語の組み合わせです。

 

時候・季節の挨拶

時候・季節の挨拶は頭語に続く書き出しの言葉で、先程詳しくご紹介した通りの使い方をします。

 

相手の繁栄・健康を喜ぶ言葉

頭語・時候・季節の挨拶に続く言葉でこちらも先程ご紹介した通り

  • 薫風さわやかな季節を迎え、貴社におかれましてはますますご清栄のことと存じます
  • 小暑を過ぎ、夏本番を迎えました。貴社の皆様におかれましては、暑さに負けずご活躍のことと拝察いたします

の様に使用します。

 

本文

上記の書き出し部分のあとに本文を書いていきます。

本文は「さて」から入ることが基本で、この接続詞には「ところで」のような意味があります。

書き出しの後、突然本文に入らないようにする為の接続詞で、ビジネス文書で使用されることが多いものです。

 

結びの言葉

最後は手紙を締めくくる言葉を書きます。

ビジネスでは相手の繁栄や活躍を祈る言葉を書き、最後まで思いやりを添えるという役割があります。

  • 末筆ながらますますのご活躍をお祈り申し上げます
  • 一層のご活躍を祈念いたしております
  • ますますのご発展をお祈り申し上げます

このような言葉で最後を締めくくります。

このように、手紙を書く順序や言葉の選び方には注意が必要ですね。

ですが、逆に考えるとこの部分に注意して書けば丁寧なしっかりとした手紙に仕上がりますね。

重要な本文でしっかりと自分の気持ちを相手に伝えるため、形を守り、最後まで相手を思いやる気持ちで書きすすめることが大切だと思います。

 

まとめ

ビジネスでの手紙による挨拶とは?季節の例文と書き出しや注意点をご紹介という内容で書いてきましたがいかがでしたか?

相手とのビジネスの最初の一歩である挨拶を手紙によって行う。

現在ではかなりの少数派になりますね。

ただ、文面の中で相手と季節の情景を共有し、最後まで相手を思いやる気持ちを伝えることができれば、その後の関係は良好に続いていくのではないかと思います。

私も初めての取引時に挨拶の手紙を書き、そこから10年、20年と関係を続けて頂いている得意先がたくさんあります。

皆さんにも、今回の例文や書き出しの注意点をご参考頂き、仕事の上での良好な関係を築いて頂けたらと思います。

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