フロッピーディスクは現在も生産されている?使われている場所も調査! | 紆余曲折
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フロッピーディスクは現在も生産されている?使われている場所も調査!

フロッピーディスクは現在も生産されている?使われている場所も調査! ニュース
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今回は、フロッピーディスクは現在も生産されている?使われている場所も調査!と題してお届けしていきます。

山口県阿武町で誤って4630万円を振り込んだ誤送金問題。

誤送金に至る過程で、阿武町役場から山口銀行に依頼データの入ったフロッピーディスク(FD)を渡したことが報じられ話題になりました。

「旧石器時代」「時代遅れ過ぎる」など報道を見た方からの驚きの声が多数あがり、一時ツイッターのトレンドにも上がっていましたね。

フロッピーディスクやCD-ROMなどの記録媒体が、民間企業からの申請手続きをややこしくしているとし、デジタル庁が8月30日、行政手続き時に使用媒体を指定する法令について、撤廃する方針を示した。

早ければ秋の臨時国会に法案を提出し、成立を目指すとのことです。

では、話題となったフロッピーディスクは、現在も生産されているのでしょうか?

使われている場所も調査していきたいと思います。

 

フロッピーディスク現在も生産されている?

ここでは、フロッピーディスク現在も生産されている?と題してお届けします。

今年起きた、山口県阿武町での給付金誤送問題で、話題となったフロッピーディスク。

現在も生産されているのでしょうか?

 

フロッピーディスクは現在も作られている?

結論からお伝えすると、現在、フロッピーディスクの生産は終了しています。

これは日本だけでなく、世界的に見ても同様のようですね。

フロッピーディスクを使用するためのディスクドライブも、内部パーツを製造できるメーカーが無くなり新規のドライブの製造ができなくなっているとのこと。

 

フロッピーディスクとは?

フロッピーディスク - Wikipedia

フロッピーディスクとは画像のような磁気ディスクの一種で、磁性体を塗布・蒸着した樹脂製小円盤を樹脂製の保護ケースに入れたものです。

フロッピーディスクは、ディスクドライブ部分から記憶メディアのみ取り外して持ち運ぶことができるリムーバブルメディアで、現在のUSBのようなものと考えてもらえばわかりやすいかと思います。

記録方法としては、ディスクの片面に磁気ヘッドを接触させることでデータの読み書きを行うということになります。

発売当初は、磁気ディスクの直径が8インチ(200mm)で、記録容量は数KB単位でした。

その後、改良が進められ、5インチフロッピーディスク、更には3.5インチフロッピーディスク(3.5インチは90mm程度)が登場し、小型化されていきます。

記録可能なデータ容量は1.44MB程度、ジャケットにはある程度の強度があるため、扱いやすいという点も特徴でしたね。

1990年代後半に、CD-Rなどの光ディスクが登場、マルチメディア化が進み、画像や音声などの大容量コンテンツが記録対象となってきたことによって、フロッピーディスクは徐々に使用されなくなりました。

現在の新しいPCにフロッピーディスクドライブの搭載はほとんどありませんが、オプションとして搭載可能となっている場合もあるようです。

 

フロッピーディスクが使われている場所も調査

ここでは、フロッピーディスクが使われている場所も調査していきます。

「旧石器時代」「時代遅れ過ぎる」などと言われるフロッピーディスクですが、現在も使われている場所はあるのでしょうか?

 

フロッピーディスクが現在も使われているのはどこ?

最後までフロッピーディスクの生産を続けたソニーが、2011年3月に生産を終了。

そこから10年以上の歳月が経ったフロッピーディスク。

ですが、未だに下記の場所では使用をされているようです。

  • 官公庁(機密文書の保存用)
  • 官公庁などに依頼される地方の銀行
  • PCゲームソフト
  • 航空機(2020年頃には確認されている)

なかなかの衝撃的な事実ですね。

今回の、誤送問題で銀行等で依頼された時に仕方なく使用されていたことはわかりましたが、その他の場所でも現役として使用されていることには驚きました。

PCゲームでは、「三月うさぎの森」(埼玉県羽生市)が運営するレトロPC・ゲーム店「BEEP」が、21年3月9日にゲームソフト「YsⅠ&Ⅱ ~Lost ancient kingdom~」を発売。

NECのPC「PC-8801mkIISR」(1987年発売)用ソフトとして87・88年にリリースされたゲーム「イースI」「イースII」を、シャープのPC「X68000」(87年発売)向けに移植したソフトを発売とレトロ感を売りにした商品の販売を行っています。

更に驚いたのは、航空機に近年まで使用されていた事ですね。

「ハイテクジャンボ」と言われるボーイング747-400型機は、1988年に初飛行、2009年9月に生産を終了していますが、2020年現在でも使用が続く機体であり、そこにはフロッピーディスクドライブが装備されているようです。

 

フロッピーディスクが行政手続きの為だけに使用されている?

「デジタル臨時行政調査会(デジタル臨調)」の作業部によると、

  • 光ディスク
  • CD-ROM
  • 磁気ディスク
  • 光磁器ディスク
  • フレキシブルディスク
  • 磁器テープ

行政手続きにおいて、フロッピーディスクなど、記録媒体の名称を含む規定が計1894条項あることが調査で分かっています。

 

それらのうち、

  • 光ディスク
  • 磁気ディスク
  • 磁気テープ

など媒体を指定する法律の規定は157条項、政令では148条項、府省令では1589条項見つかっており、官公庁が記録媒体を指定していることで、下記の不具合が起きています。

●企業側が媒体提出のため、申請窓口に持参する必要があり

●手続きのオンライン化の阻害要因になっている

●記録媒体の紛失リスクがある

 

それだけではなく、企業側が行政手続きの為だけに、使用頻度が減少している記録媒体をECサイトで探して購入しているというケースもあるようです。

 

これを受け、デジタル庁はその他、行政手続きのデジタル化を阻害する法案が国会に提出されないようチェックする「デジタル法制局」の設置や、クラウドなど新技術の導入を阻害する法令についても対応を進める方針を検討しているとのことです。

 

SNSの声は?

 

 

 

 

山口県阿武町での4630万円誤送金問題で、話題になったフロッピーディスクの存在に、驚きを隠せない様子がよくわかりますね。

 

まとめ

今回は、フロッピーディスクは現在も生産されている?使われている場所も調査!と題してお届けしてきましたがいかがでしたか?

フロッピーディスクは、2011年3月に生産を終了となり、現在は生産されていないことがわかりました。

使われている場所についても調査をしましたが、官公庁・PCゲーム・航空機での使用が見つかり驚きました。

山口県阿武町の4630万円誤送金問題で話題になっていたフロッピーディスクの存在。

過去にはとても便利な記録媒体ですが、現在働いている若い社員が使えない、容量が小さすぎるなど、現代では化石のような存在になってしまいました。

この件に関しては、岸田首相から「デジタル改革はスピード最優先で行い、現状見つかっているアナログ規制以外も見つかり次第早急に洗い出し、改革を断行してほしい」との指示がありました。

河野太郎デジタル相は閣議後の記者会見で「デジタル原則への適合を強力に進めたい」と話しているようです。

使用する利点は今もあるにしろ、現在の常識として早急に切り替えていく必要がありそうですね。